成長期に背骨が曲がる特発性側弯症①

側弯症 特発性側弯症

2/25,26に東京に研修を受けにいってきました。その研修の内容が側弯症についてです。

手技療法家としてこの業界に入って20年近くになりますが、側弯症に関しては遺伝もしくは原因不明と習いましたから、正直我々ができることはその時出ている痛みをとっていく、緩和させていくことだけだという認識でした。

構造上曲がってしまった背骨を真っ直ぐに戻すなんてことは当たり前に無理だし、側弯症という病気なんだから仕方ないと考えていました。

その考えが一変するできごとが昨年末に起こりました・・・・

息子の側弯症発症

ご存知の方も多いかと思いますが、学校検診でこの側弯症の簡易検査を学校医の先生が毎年行っております。以前は親御さんに目視するようにプリントが配布されたこともあったかと思います。

足を肩幅に開いて立たせ、両手を合わせてお辞儀をして、見る人は後ろに立ち左右の背中の高さをチェックする前屈テストです。

”知っておきたい脊柱側弯症より引用”

これで息子が引っかかって病院での二次検診を受けるようにという通知をもらってきました。

この仕事をしていて恥ずかしながら、日々の痛みやケガの処置はしていても息子の体の全身をチェックはしていませんでした。

改めて前屈テストをすると確かに腰椎部分の左が隆起していました。

ただこの時は息子は野球をやっているし、どうしても左右差のある運動にはよくある、筋肉のつき方の左右差の可能性もあるから大したことではないと安易に考えていました。

私自身も同じく野球などをやっていて背骨の湾曲はなくても左腰部が隆起しているからです。

特発性側弯症は経過観察しかできない?

冬休みに入り時間もできたので息子を連れて指定の病院に行き二次検診としてレントゲン撮影をして頂き私も一緒に画像を見ながら先生の説明を受けました

「腰椎曲がってるじゃん・・・・」

先生の説明の前に腰椎の左凸が一目瞭然でした。

背骨の曲がり具合によってコブ角(下の画像のように線を引いて角度を出します)

10°以上が側弯症25°未満は経過観察25°以上が装具適用、などと指標があります。

”日本指圧学会”より引用

息子は幸い経過観察の角度ではありました。

先生も「まだそんなに曲がってないから経過観察だね、このくらいなら半年後に見せに来ればいいよ」

で診察は終わりました。

とりあえず一安心、でしたが、、、、これ経過観察という名の放置だよね。。。

というのが率直な感想です。日常も何もすることないし、スポーツもやって構わない、特に気を付けることもないから、ということでした。

最悪手術すれば良い、と簡単に言うけど手術って治るってこと?

この診察の後私なりに特発性側彎症について再度調べ直しました。

脊柱専門の病院も仙台にもあります。ただ、やはり今の日本の医療としては、経過観察という名の放置、悪化すれば最悪手術すれば良い、背骨を固定して真っ直ぐに戻すことはできる。という考えです。

勘違いしてほしくないのですが、手術を否定していません。

側弯症は非常に難しいものです、様々な病気から起こる物もありますし、先天的に生まれつきのものもあります。手術をすることにより救われる方も大勢いることと思います。

ただ、悪化しなくても良いものまで放置している期間で悪くなっていることありますよね?

何かできることあるんじゃないのですか?

だまって悪化するかもしれない日々を悶々として過ごすのは手技療法家としても、親としてもつらいです。

手術で治ったという表現は、背骨を固定して真っ直ぐにできました。ということだけです。

これは外科観点から見る治ったと、患者側から見る治ったの違いです。

他の外科的手術もそうですが、治るイコール、何でもない同世代の人と同じ日常、運動などを同じく出来るということではありません。本来柔軟性のある背骨を固定するということは、それ相応の日常生活の質の低下は必ず起こります。

整体、整骨、カイロプラクティックは側弯にはどうなの?

同業の整体、整骨、接骨、カイロプラクティックなどの側弯良くなります!得意です!と広告など打っている方に対してですが。。

ちょっと表現難しいですが、、骨格的変形を起こしている側弯に対して手技だけでは絶対良くならない!!!! 側弯症を一括りにして安易に側弯得意とか言ってんなよ!!!

が私なりの答えです。ちょっと言葉悪くなりすみません。

我が家は息子ですが、特発性側弯症は1:9と言われるくらい女子がほとんどです。

親としては藁をもすがる思いです。

側弯は体の痛みだけでなく、外見上がわかりやすく変化することもあり、それが原因で不登校、いじめ、精神疾患、などといったことに繋がる可能性もあるようです。

手技により側弯からくる筋緊張が緩んで、一時的な角度の緩和はするかもしれません。

疼痛性側弯といってギックリ腰などによる側弯も確かに側弯なので、これは手技で良くなります。

これのことを得意といっているんでしょうか。。。確かに間違いではありませんが、それであれば、側弯症にともなう痛みを良くすることが得意!って言わなければ誤解招きますよ。ビフォーアフターで痛み楽でしょ?良くなりました!ではダメなんですよ。

一定期間あけてレントゲンを撮ってしっかり凸部分がCSラインに近付けることができるという、手技をお持ちの方がいるのであれば、コブ角、ATR角度の変化がわかる画像を見たいのでぜひご連絡下さい。私の見識不足ということでこのブログは訂正いたします。私が知らないだけで物凄いテクニック持っている方いるかもしれませんので。

じゃー何もできないの?結局放置?となりますよね、私もそうなりました。。。手技療法家歴20年になる親として無力さを感じました。

そんな時タイミングよく今回の東京での勉強会が行われ、これはちょっと違う、学ぶべき価値があるぞ。となり参加という流れになりました。

長くなったので、次回に続きます。→成長期に背骨が曲がる特発性側弯症②

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