側弯症とは背骨が横に曲がるの?

側弯募集 特発性側弯症

側弯症の話を知人、友人、患者さんなどにお話している中で、一番多く言われるのが、

「側弯って背骨が横に曲がるやつでしょ?逆にストレッチすればいいんでしょ?」という言葉です。思っていたよりも多くの方がそう思っている印象ですが、この認識は一番危険です。

側弯症は横に曲がるだけでなく、3Dに曲がっていく

側弯症の背骨は回旋といってまわりながら横に曲がっていきます。初期の場合は単純に横に曲がることも確かにあります。

この画像なんかはすごくわかりやすいのですが、背骨が勝手に曲がるというよりも上下から圧力をかけられて(頭の重さと地面からの反発力によって)逃げ場がなくなり曲がっていることがわかると思います。

この画像ほど曲がってしまえば装具は必須ですが、ここまで弯曲する前にやれることがあります。

それは単に曲がっている逆方向にストレッチすればいいんでしょ?ってことではありません。もちろんレントゲン画像は必須となります。

適当なストレッチを無理やりやってしまうことにより、より複雑な方向へ曲がったり、椎体の変形を増長させる可能性すらあります。

構築性と機能性に分類される

側弯症は大きくわけて2種類に分類されます。

構築性側弯症

特発性側弯症が大部分を占め、遺伝的要素が大きい側弯症です。何かしらの病気を伴うものもあります。家族歴や、典型的な弯曲パターンとなります。この場合は改善されるというよりもできるだけ現状からの悪化を止めることが方針となります。

機能性側弯症

この機能性側弯こそが経過観察の間に放置するか、しっかり原因を突き止め運動療法などを行うかで大きくその後が左右されるものです。

生活習慣、スポーツ、体の使い方の癖などにより、起きてくる側弯症です。

早期にこの原因をしっかり突き止め、それを見直すことにより、大きく改善が見込めるものです。

日本の側弯症に対する治療は、運動療法に効果はないとしているが・・・

以前も書きましたが(以前の記事は→こちら)、基本的な日本での側弯症に対する医療の流れとして

  • 一次検診で学校医の視診
  • 地域の側弯症専門医にて二次検診

    レントゲンにてコブ角25°未満→経過観察

           コブ角25°以上→装具装着開始

        胸椎カーブ45°〜50°以上→手術適応

        腰椎カーブ40°以上→手術適応

この基準に関しては何の異論もありません。胸椎カーブ45°以上などは呼吸すらだいぶきついでしょう。

ただやはり一番問題あるのは、コブ角25°未満→経過観察 これですね。

この時期にできることがあります。

運動療法の代表的なものがドイツで生まれたシュロス法です、エビデンスのある全世界に広がる側弯症に対する運動療法です。

このシュロス法以外にも世界中で側弯症に対する運動療法が行われています。

もちろん、装具をつけるレベルでも、手術を行った後などでも、運動療法は行われています。

なぜか、日本ではそのことに目を向けず、手術の術式や、金具の固定法などだけが進化しているのが現状です。

早期に対処することで未来が変わる

私も、息子の側弯が発覚するまでは、一般の方と何ら変わらない認識で病院が経過観察といっているんだから大したことないんでしょ、もしそれで腰などに痛みがあるのであれば、その痛みに対するアプローチをすれば良いと思っていました。(詳しい経緯は→こちら

ところが深く学んで行くと、やはり成長期の子供の背骨は本当に柔軟性に富み、ちょっとしたきっかけで変形が進む可能性があるということがわかりました。

実際12歳になる息子の背骨は本当に柔らかく動きます。椎間板も、靭帯組織などの軟部組織も柔らかいことが手に伝わってきます。

経過観察の期間(3ヶ月〜6ヶ月)で大きく変わる可能性があります。それでも装具つける必要ないレベルならいい、という方はそれも一つの判断だと思います。

現在当院では私と同じような境遇でお悩みの方からのご連絡をお待ちしております。お気軽にご相談いただければと思います。 

※正確な背骨の状態を知るために「レントゲン画像」が必要となりますので、専門医での二次検診は必ずお受けになってご持参ください。

側弯募集

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